スポスタのリアキャリアを自作する 前編:どんなものを作るのか
キャンプ道具を運びたい
スポーツスターを購入してから、キャンプツーリングをするようになりました。
最初は寝袋ひとつをリアフェンダーにくくりつけて出発しましたが、ツーリング3日目にはテントを購入しました。
もっと快適なキャンプをするためにはたくさんの荷物が必要になり、それらを運ぶ手段が必要になりました。
リアキャリアを作ろう
ハーレーでキャンプを楽しむ人の中には、ホームセンターで売っているプラスチックの箱を使っている人が多くいます。
ホームセンターの箱なら持ち運びがラクで、雨にも濡れません。
また、テーブルや椅子として使っている人もいます。
そしてホームセンターの箱を使っている人の多くが、お手製のリアキャリアを使っていました。
そこで私も自作することにしました。
じゃあ、どんなキャリアを作るのか?
自分の用途に合ったものを作らないと意味が無いですよね。
必要なものを決めましょう。
ここは重要ですよ。
ホームセンターの箱が積めることは大前提として、それ以外に必要な項目は次の4つでした。
1.多くの荷物が積める強度
2.サドルバッグが取り付けできること
3.荷物を積んでもタンデムができること
4.日常的につけっぱなしにできるもの
設計、そして仮組み
これらの要求をなるべく満たしつつ、自分でできる範囲のものを作ります。
ホームセンターでアングルを買ってきて、切った貼ったして仮組みしたものが下の写真です。
ホームセンターで購入した箱がぴったり収まるように設計しました。
横幅は約28センチです。
キャリアとストラットカバーの隙間はワッシャーを入れて調整しました。
隙間がまったくないと、着脱時にストラットカバーが傷だらけになってしまいます。
溶接ができるなら、もっとスマートで自由度の高いものが作れるでしょうね。
私は溶接機を持っていないので、ボルトで固定しました。
設計のポイントをもう少し詳しく解説しますね。
1.多くの荷物が積める強度
強度を確保するために、材料は25ミリ幅の鉄製のL字型アングルと、ほぼ同幅の平板を使用しました。
これらをグラインダーで切断して8ミリ径、もしくは6ミリ径のボルトで固定しています。
車体への固定は、フェンダーストラットとリアフェンダーとの共締めです。
ボルトは長いものに交換しています。
アングルとボルトはホームセンターで買いました。
2.サドルバッグが取り付けできること
サドルバッグはキャリアの側面に吊るすことにします。
そのため側面のL字アングルを前方に長めに出しています。
3.荷物を積んでもタンデムができること
キャリアがなるべく車体に対してコンパクトに収まるようにしたかったので、荷物を積んでもぎりぎりタンデムできる位置にしました。
そのため、大柄な方が後ろに乗ると圧迫感があります。
タンデムする方が決まっているのなら、実際に座ってもらって寸法を取ると良いです。
4.日常的につけっぱなしにできるもの
なんとも抽象的な要求ですが、要するにあまり目立たないものということです。
そして車検に通ること。
ほかの要求を満たした上で、なるべく低く、コンパクトに設計しました。
最終的につや消しの黒で塗装しています。
まだ仮組みしただけですが、荷物を積んで走ることは可能です。
強度も十分で、人が乗ってもびくともしません。
3人乗りができますよ。(しませんけど…)
この後は細かい調整と塗装をして完成です。
はじめに必要な性能を決めていたので、ここから大きな変更はありませんでした。
後編ではキャリアの完成までと、実用を紹介しますね。